ダッシュボード
社内データベースに接続し、自然言語での問い合わせ・SQL 実行・ダッシュボード作成・外部 BI への連携(BI キー)を行います。
データセットとは
データセットは、DigitalBase に内蔵されたデータの保管庫です。パイプラインで取り込み・加工したデータがデータセットとして蓄積され、外部 DB を別途用意しなくても、そのまま分析・可視化できます。
- 蓄積 — パイプラインの
load_postgres_datasetなどのオペレータで、収集・変換した結果をデータセットに書き込みます。チャットの回答に表が出たときは、表の下の 「データセット」 ボタンからも保存できます(数値に見える列は自動で数値型として保存されます)。保存後は「SQLで開く」でこの画面に、「エージェントを続ける」で元のチャットに戻れます。 - 参照 — SQL 画面の内蔵 データセット接続から、登録した外部 DB と同じようにクエリできます。
- AI から利用 — チャットのツール(
query_dataset)でも読み取り専用 SQL で参照できます。 - 外部 BI へ公開 — BI キー(
bk-)で Looker Studio / Metabase などから読み取れます(後述)。
「パイプラインで集める → データセットに貯まる → SQL / ダッシュボード / AI / 外部 BI から使う」という流れの中心になる保管庫です。
データベースに接続する
SQL 画面で接続を登録します。接続はユーザーごとに管理され、本人のみが参照・編集できます。
対応データソース
| 種別 | 既定ポート |
|---|---|
| PostgreSQL | 5432 |
| MySQL | 3306 |
| MariaDB | 3306 |
| SQL Server | 1433 |
| Oracle | 1521 |
| Amazon Redshift | 5439 |
| SQLite | (データベース欄にファイルパス) |
BigQuery は SQL 接続ではなく、パイプラインの接続として扱います(サービスアカウント JSON 認証)。
接続情報
| 項目 | 既定 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 名前 | — | ✔ | 接続の表示名 |
| 種別 | postgresql | — | 上表のデータソース。変更するとポートが自動で切り替わります |
| ホスト | localhost | — | DB ホスト |
| ポート | 5432 | — | 種別に応じた既定値 |
| データベース | — | ✔ | DB 名(SQLite はファイルパス) |
| ユーザー | — | ✔ | DB ユーザー |
| パスワード | — | — | DB パスワード |
| スキーマ | public | — | 既定スキーマ |
登録後、「接続テスト」で疎通を確認できます。なお、パイプラインで作成したデータは内蔵の データセット 接続から参照できます。
自然言語でクエリする(SQL Agent)
「何を知りたいか」を日本語で書くと、SQL を生成します。
- 対象テーブルを選びます(選んだテーブルの列情報とサンプルが文脈になります)。
- 指示を入力します(例:「先月の売上を支店別に集計して」)。
- 生成された SQL を確認します(まず生成のみ。実行はしません)。
- Run で実行します。 → 結果が表・グラフで表示されます。
- うまくいかなければ、続けて指示を追加して精緻化できます(マルチターン)。
| 項目 | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
| 指示 | — | 自然言語の指示(必須) |
| 対象テーブル | — | 文脈にする 1 つ以上のテーブル |
| モデル | — | 使う LLM(クラウド / vLLM) |
| Temperature | 0.3 | 生成の安定性(低いほど確定的) |
複数テーブルを結合したい場合は、生成後の SQL エディタで JOIN を手書きします。生成 SQL は「Run Query」で直接実行・編集できます。表データはその場で編集・保存(INSERT / UPDATE / DELETE)も可能です。
ダッシュボードを作る
クエリ結果をチャートとして保存し、ダッシュボードに並べます。
- クエリ実行後、「ダッシュボードに追加」 を選びます(既存に追加 / 新規作成)。
- ダッシュボード詳細画面で、ドラッグ&リサイズして配置します(12 カラムグリッド)。
- 「再読込」 で全チャートを再実行します。
各チャートは SQL を保持し、表示のたびに接続先で実行されます。
チャート設定
| 項目 | 選択肢 / 既定 | 説明 |
|---|---|---|
| 種別 | 棒 / 折れ線 / 円 / ピボット / 散布 / パレート / ヒストグラム(既定 棒) | チャートの種類。パレートは件数の降順+累積%を自動計算、ヒストグラムは数値列を区間分割 |
| X 軸 / Y 軸 | 列を選択 | 軸に使う列。棒 / 折れ線は複数系列(Y)可 |
| 折れ線を重ねる | 棒に系列を追加 | 棒グラフに折れ線系列を重ね(第2軸も可)、複合グラフにできます |
| 集約 | 合計 / 平均 / 件数 / 最小 / 最大 | X が重複するときの集約方法 |
| 表示点数 | 既定 50 | 表示する最大データ点数 |
| 積み上げ / エリア | on/off | 棒の積み上げ、折れ線のエリア化 |
| データラベル | on/off | 値ラベルの表示(散布図は各点の Y 値) |
| 基準線 / しきい値線(上限・下限) | 数値 | 目標値や規格限界の線を引く(管理図風の表示に) |
| 配色 | 標準(色覚安全) / 淡色 / モノクロ / ブランドカラー | パレット。ブランドカラーは組織のブランド色から自動生成 |
| 系列ごとの色 | 色を個別指定 | 各系列(円は各スライス)の色をスウォッチ/任意色で上書き。「不良は赤」など意味を持たせた配色が可能 |
チャートは PNG でダウンロードできます。各チャートの SQL は接続名つきでコピー・.sql ダウンロードでき、他の BI ツール(Tableau / Power BI / Excel)へ移行できます。
データの自動更新
データ自体はワークフローで自動更新できます。 パイプラインをスケジュール実行してデータセットを定期的に更新すると、各チャートは表示・再読込のたびに最新データで SQL を再実行するため、結果は自動的に新しくなります。
未対応なのは、ダッシュボード画面そのものの自動リフレッシュ(開いたまま一定間隔で再描画)だけです。画面の更新は「再読込」ボタンによる手動です(更新間隔の項目は将来対応のため予約)。データの鮮度はワークフローのスケジュールで保てます。
BI キーで外部 BI に接続する
データセットを、Looker Studio / Metabase / Tableau / Excel などの外部 BI から読めるようにする専用キー(bk-)です。
発行する
- SQL 画面の 「データセット管理」 を開きます。
- BI 接続トークンを発行します。
→
bk-...のトークンが発行時に 1 回だけ表示されます。安全に保管してください(後から再表示も可能)。 - 公開するデータセットを選びます(未指定なら自分の全データセット)。失効日・有効/無効も設定できます。
接続する(2 通り)
A. REST で取得
# データセット一覧
curl -H "Authorization: Bearer bk-..." http://<ホスト>:8000/v1/data/datasets
# データ取得(読み取り専用)
curl -H "Authorization: Bearer bk-..." \
-H "Content-Type: application/json" \
-X POST http://<ホスト>:8000/v1/data/query \
-d '{"dataset":"<名前>","limit":1000}'
B. PostgreSQL として直結(Metabase / Tableau / Excel など)
PostgreSQL 直結は既定では無効です。サーバーの .env に BIKEY_PG_PROXY_ENABLED=1 を設定して再起動すると、ポート 5434 で待ち受けます(ポート / 待受アドレスは BIKEY_PG_PROXY_PORT / BIKEY_PG_PROXY_HOST で変更可)。別マシンの BI ツールから繋ぐ場合はファイアウォールでポート 5434 の開放も必要です。REST での取得(A)は設定不要で常時利用できます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ホスト | 画面に表示されるホスト名 |
| ポート | 5434 |
| データベース | digitalbase |
| ユーザー | bikey(任意) |
| パスワード | bk-...(発行したトークン) |
接続文字列の例: postgresql://bikey:bk-...@<ホスト>:5434/digitalbase
BI キー方式は、旧来のユーザーごとの DB ロール発行(bi-credential)に代わるものです。データベースのロール作成や権限付与は不要で、公開データセットだけが読み取り専用で見えます。
関連
- ワークフロー — データセットへのデータ蓄積・BigQuery
- 外部データソース接続