トラブルシューティング
データベースの再作成や接続設定の変更など、影響の大きい作業は、お手元のデータを確認のうえ慎重に行ってください。
起動・アクセス
画面が開かない
DigitalBase は単一プロセスで ポート 8000 で動作します。
db start # Bare Metal を起動(前景にログが出ます)
docker logs -f digitalbase-app # Docker のログ確認
ブラウザで http://localhost:8000 を開きます。LAN 公開やホスト名設定はネットワーク / 動作環境を参照してください。
ポートが使用中
症状: address already in use :::8000
lsof -i :8000
kill -9 <PID>
# または
db stop
推論エンジン(WSL2)
WSL2 で vLLM が RuntimeError: UVA is not available で起動しない
vLLM 0.29 以降の既定(V2 model runner)が pinned host memory を要求する一方、WSL2 は既定でそれを無効と報告するための vLLM 側の既知の不具合です(vllm #47387)。2026-09-12 より後の版は WSL2 を検出して自動で回避します(管理画面 > モデル管理 の回避一覧に「WSL2 pinned memory」と表示)。それより前の版では .env に次を足して再起動してください。
VLLM_WSL2_ENABLE_PIN_MEMORY=1
データベース関連
pgvector 拡張が無効
症状: RAG が使えない(RAG 画面に「RAG は停止中」のバナー、GET /api/status の rag.reason が pgvector_missing)。他の機能は動きます。
pgvector 拡張を導入します。起動時にアプリの DB ユーザーで有効化できればそのまま使えます。できない場合(拡張が superuser 限定の環境など)は、管理画面 > 登録管理 の RAG 検索強化にある 「有効化」 を押すと、必要な SQL(CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS vector;)と DB 名・ユーザーが表示されるので、DBA が superuser で実行してからもう一度「有効化」を押します。再起動は不要です。
| OS | コマンド |
|---|---|
| macOS | brew install pgvector |
| Linux | sudo apt install postgresql-16-pgvector(PG のバージョンに合わせる) |
Windows で非管理者のままインストールすると pgvector が無効化され、RAG が使えません。管理者で再実行するか、Docker 版を利用してください。
PostgreSQL が起動していない
| OS | コマンド |
|---|---|
| macOS | brew services start postgresql@16 |
| Linux | sudo systemctl start postgresql |
| Windows | サービスマネージャーで「postgresql-x64-16」を起動 |
PostgreSQL が停止していると、初期化(bootstrap)がスキップされます。起動後に DigitalBase を再起動してください。
接続情報を変更したい
既存の PostgreSQL / RDS 等に向ける場合は .env の DATABASE_URL を変更します。ユーザー・データベースの作成は事前に DBA 作業が必要です。
Ollama 関連
Ollama が起動しない
ollama serve # 手動起動
ollama serve &>/dev/null & # バックグラウンド起動
モデルが表示されない
ollama pull gemma3:4b # チャット用
ollama pull nomic-embed-text # RAG 用
ollama list # 一覧確認
GPU が認識されない / 1 枚しか使われない
まず OS がカードを認識しているか確認します。
nvidia-smi --query-gpu=index,name --format=csv,noheader # 挿した枚数ぶん出るか
- 枚数が出ない → ドライバ未導入 / 認識不良。ドライバを入れ直す(クラウドだとプリインストールされていないことが多い)。
- 枚数は出るが 1 枚しか使われない →
.envでVLLM_TENSOR_PARALLELを1に固定していないか確認します。既定(0)は GPU 枚数から自動で決めます(2 の冪に切り下げるため、3 枚なら 2 枚)。詳細は 高度な設定 を参照。
ツール呼び出しや思考(reasoning)の表示が効かない場合は不具合ではなく設定です。高度な設定 で有効化してください。管理画面で GPU の温度・電力が「—」の場合は本ページ下部「DCGM exporter が起動しない」を参照。
ログの確認
- Bare Metal:
db logs(systemd 管理時)。前景実行ではdb startを実行した端末に出力されます。 - Docker:
docker logs -f digitalbase-app - 推論サーバー(vLLM / SGLang)の起動ログ: インストール先の
logs/(例~/.local/db/logs/)。管理画面のモデル管理からも末尾を確認でき、起動段階(downloading / loading weights / compiling)と失敗理由(ポート競合・GPU メモリ不足など)を表示します(モデル管理)。 - 本体アップデートの記録: インストール先の
update.log。更新後に起動しない場合はdb rollbackで直前のバイナリに戻せます(インストール › アップデート)。
クラウド GPU コンテナでインストールが止まる
クラウド GPU コンテナは root 実行・sudo なし・systemd なしのことが多く、通常のインストールが途中で止まることがあります。
sudo: command not found / sudo -u postgres が失敗する
sudo を外し、root では su postgres 経由でユーザー / データベースを作成します(インストーラは sudo の有無を自動判別します。手動で行う場合のみ)。
su postgres -c "psql -d postgres -c \"CREATE USER digitalbase WITH PASSWORD 'digitalbase';\""
su postgres -c "psql -d postgres -c \"CREATE DATABASE digitalbase OWNER digitalbase;\""
psql: could not connect / PostgreSQL に接続できない
systemd が無く起動していない可能性があります。手動で起動します。
pg_ctlcluster $(ls /etc/postgresql | sort -V | tail -1) main start
nvcc: command not found(vLLM 版)
CUDA が PATH に通っていません。PATH に追加し、.env にも追記します。
export PATH=/usr/local/cuda/bin:$PATH
ビルド依存が足りない(vLLM 版)
apt install -y build-essential python3-dev ffmpeg ninja-build
DCGM exporter が起動しない(the libdcgm.so.4 library was not found)
exporter は DCGM v4 が必要です。apt 既定の datacenter-gpu-manager(3.x)ではなく v4 パッケージを CUDA バージョンに合わせて入れます。
apt install -y datacenter-gpu-manager-4-core datacenter-gpu-manager-4-cuda13 datacenter-gpu-manager-exporter
systemctl enable --now nvidia-dcgm nvidia-dcgm-exporter
再構成(reconfigure)でデータが消える
コンテナのストレージは非永続のことがあります。DB データは外部に保持してください(DATABASE_URL を外部 PostgreSQL、または永続ボリューム上の PostgreSQL に向ける)。
SSH を切るとプロセスが落ちる
systemd の無いコンテナでは、tmux などの中で起動するとセッション切断後も動き続けます。
tmux new -s digitalbase
db start # tmux 内で起動。Ctrl-b d でデタッチ