起動・運用
インストール後の起動・停止、アクセス、初期設定、アップデート、エディションの切り替え、アンインストール。
起動・停止
| 環境 | start | stop | ログ | SSH 切断後 |
|---|---|---|---|---|
| Bare Metal(Linux) | db start | db stop | db logs | 稼働継続(systemd管理、クラッシュ自動復帰) |
| Bare Metal(macOS) | db start(前景実行) | db stop | 前景にそのまま出力 | 停止(tmux等の中で実行を推奨) |
| Docker | docker compose up -d | docker compose down | docker compose logs -f app | 稼働継続(--restart unless-stopped) |
Linux は電源投入時に自動起動する。無効化は sudo systemctl disable --now db。
その他の db コマンド:
db restart/db status/db logs— systemd で動く Linux の機db backup/db restore <ファイル>— バックアップと復元db version、db config list [--all]、db worker --pool <名前>(ワークフロー › 実行先)— インストーラで入れた機(deb / rpm には無い)
アクセス
| 経路 | URL |
|---|---|
| ローカル | http://localhost:8000 |
| LAN | 起動時に LAN IP が表示され、他の PC / モバイルからアクセス可 |
- 初回ログインは初期設定
- 社内公開はネットワーク / 動作環境
- ライセンスは管理画面からアップロード
初期設定
初回ログイン
初期管理者でログインする。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ログイン ID | admin@local |
| パスワード | admin123 |
ログイン後すぐに ユーザー設定 > パスワード変更 で変更する。自動では求められない。8 文字以上(PASSWORD_MIN_LENGTH)で、admin123 などの既定値は使えない。
パスワード変更までは外部からアクセスできる状態にしない。
設定ファイル(.env)
| 環境 | 場所 |
|---|---|
| Linux / macOS | ~/.local/db/.env |
| Windows | %LOCALAPPDATA%\db\.env |
| パッケージ(deb / rpm) | /etc/digitalbase/.env |
| Docker | docker-compose.yml と同じディレクトリの .env |
インストーラが生成済み。変更するのは次の項目程度。編集後は再起動する。管理画面 > 環境変数 タブからも編集・再起動できる。
| 環境変数 | 内容 | 既定 |
|---|---|---|
DATABASE_URL | DB の接続先 | postgresql://digitalbase:digitalbase@localhost:5432/digitalbase |
LLM_BACKEND | vllm / ollama | エディションに応じて設定 |
API_PORT | 待ち受けポート | 8000(Docker はホスト側の APP_PORT) |
LICENSE_FILE_PATH | ライセンスファイル | <インストール先>/license.lic |
FILES_DIR | ユーザーファイルの保存先 | <インストール先>/files(インストーラが書く) |
DATA_DIR | ファイル以外の利用者のデータ(レイク・カスタム MCP・監査ログの退避)とバックアップの置き場 | ~/.local/db(deb / rpm は /root/.local/db、Docker は data/) |
JWT_SECRET | ログインの署名鍵 | 自動生成(変更すると全員が再ログイン) |
その他の項目は環境変数。
インストール先の変更
インストール時に DB_INSTALL_DIR で実行ユーザーが書き込める場所を指定する。
curl -fsSL https://pub-a2cab4360f1748cab5ae1c0f12cddc0a.r2.dev/vite-scripts/install-linux.sh | DB_INSTALL_DIR=/data/db bash
systemd の起動パスもこれに従う。
データだけ別の場所(大きいディスク・NFS など)に置く時は、.env に DATA_DIR を書く。インストーラが .env に書いた FILES_DIR が優先される。ファイルも移す時は FILES_DIR も書き換える。
Windows は既定の場所のみ。URL のサブパス(https://example.com/db/ など)での公開は非対応。ルート(/)で公開する。
モデルの用意
vLLM 版 — 既定モデルを初回起動時に自動ダウンロードする。
Ollama 版 — モデルは自動では入らない。チャット用と埋め込み用を取得する。チャットのモデルは画面で選択する。
ollama pull gemma3:4b
ollama pull embeddinggemma
gemma3:4b はチャット用の例。embeddinggemma は RAG 用の埋め込み(既定)。
管理画面での管理はモデル管理。
アップデート
インストールと同じコマンドを再実行する。データと .env は保持する。
環境によっては次の方法も使える。
- Linux(Bare Metal)は管理画面 > 登録管理 の「アップデートを実行」からもできる
- 閉域では新しいインストール媒体を挿して 「USB の媒体から更新」(オフライン(閉域)でのインストール)
- Docker は
install-docker.shを再実行する(またはdocker compose pull && docker compose up -d)
変更内容は更新履歴。
- 進行状況は登録管理タブ(記録は
~/.local/db/update.log) - 途中で失敗したら、同じコマンドをもう一度実行する
- 推論エンジンが入らないなど進められない時は、入れ替える前に止まる。元の状態のまま動き続ける
- 前のバージョンへ戻す時は
--version <バージョン>を付けて再実行する。26.10.120 以降に限る。DB は戻らない。新しいバージョンで作られたデータは読めないことがある - 管理画面の更新はエディションを替えない。エディションを替える時はエディションの切り替え
バックアップ
アップデートや移行の前にバックアップを作っておく。画面からもコマンド(db backup)からも作れる。手順と復元はバックアップと復元。
エディションの切り替え(Ollama 版 ⇄ vLLM 版)
導入後に別エディションへ移行できる。ライセンス・データ・設定は引き継ぐ。
Ollama 版 → vLLM 版
- NVIDIA ドライバ / CUDA を導入し、
nvidia-smiが動くことを確認する。 - vLLM 版のインストーラを実行する。
curl -fsSL https://pub-a2cab4360f1748cab5ae1c0f12cddc0a.r2.dev/vite-scripts/install-linux-vllm.sh | bash
~/.local/db/.envを編集し、バックエンドを vLLM に切り替える。
LLM_BACKEND=vllm
ENGINE_AUTO_START=true
ENGINE_CHAT_MODEL=Qwen/Qwen3.6-35B-A3B-FP8
VLLM_TOOL_CALL_PARSER=qwen3_coder
LLM_BACKEND:ollamaから変更するENGINE_AUTO_START: アプリが vLLM サーバを起動する(既定はfalse)ENGINE_CHAT_MODEL: チャットモデルVLLM_TOOL_CALL_PARSER: Qwen3.6 系のツール呼び出し形式
- 再起動する(
db stop→db start。systemd 管理ならsudo systemctl restart db)。
インストーラは既存の .env を書き換えない。そのため 3. は必須。足りない行はインストーラが最後に表示する。各設定は環境変数。
vLLM 版 → Ollama 版
バイナリ共通のため入れ直しは不要。
- Ollama 本体を導入する。
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
- モデルを取得する。
.envをLLM_BACKEND=ollama/OLLAMA_AUTO_START=trueに変える。- 再起動する。
embedding の次元が変わるため、既存のナレッジは文書を削除して取り込み直す。
全ナレッジをまとめて空にしたい場合のみ、次を実行する。接続情報は .env の DATABASE_URL。
DELETE FROM pgvector.embeddings;
アンインストール
使う環境のコマンドを実行する。
~/.local/db(Docker は data)を消すと、既定の置き場にあるバックアップ(backups/)も消える。残す時は先に別の場所へコピーする。
Linux
sudo systemctl disable --now db && sudo rm -f /etc/systemd/system/db.service
rm -rf ~/.local/db && sudo rm -f /usr/local/bin/db
macOS
rm -rf ~/.local/db && sudo rm -f /usr/local/bin/db
Docker
compose を置いたディレクトリで実行する。中身は root 所有。
docker compose down && sudo rm -rf data postgres-data
Windows
Remove-Item -Recurse -Force "$env:LOCALAPPDATA\db"
ディレクトリ構造(Bare Metal)
Bare Metal のファイル配置。
~/.local/db/ # データ実体(Docker は compose を置いたディレクトリの data/)
├── api # バイナリ(API + フロントエンド同梱)
├── .env # 設定
├── install.json # 入れ方の記録(エディション・推論エンジンのバージョン・本体のバージョン)
├── venv/ # 推論エンジン(vLLM 版)
├── license.lic # ライセンス
├── files/ # ユーザーファイル
├── backups/ # バックアップ(BACKUP_DIR)
├── logs/ # 推論サーバー(vLLM 等)の起動ログ
├── update.log # 本体アップデートの記録
├── component.log # 登録管理からの追加コンポーネント導入の記録
└── run.sh / start.sh / stop.sh # 起動・停止スクリプト(systemd は run.sh を起動する)